11月15日?

2007年11月15日 学校・勉強
今の職場は反吐以上のものが出るほどキライだし、
明○義○なんて潰れてしまっても構わないとも思ってますが、
仕事内容そのものは決してキライではありません。
今日はちょいと真面目なことを書くつもりなので逃げるなら今のうちだぜ?

たまーに勉強関係のことでググって
ここに辿り着く人もいるので(大抵は酷いものばかり)、
今日は日本の英語教育について何がまずいのかに触れてみます。
今更言うまでもなく、日本人の英語力の低下は深刻です。
つうか、低下する以前から低いんです。
思ったのは、中学校での英語教育が最悪だからではないか、ということです。
初めて太文字フォント使った気がします。そんだけです。
これは自分の経験を踏まえて、この仕事を三年近くやってみて、
自信から確信に変わったことです。
自分の経験を先に語ると、小中高と塾に行っていなかったので、
英語に触れたのはアルファベット以外では中学校が初めてでした。
最初は英語ノートの書き方も知らなかったです。
肝心の中学校のテストでの点数はというと、ハッキリ覚えていますよ、
圧倒的に出来が悪かったから。
最初の中間が89点、次の期末が66点でした。
それ以降は60〜70点台を揉み状態で、
中3の最初の実力テストではついに50点を下回り、43点でした。
真面目に授業受けていたとは思っていますが、この有様でした。
思い出してみると、中1の1学期の時点で滅茶苦茶になっていましね。
では中学校の教え方の何が悪かったのかを改めて考えてみましょう。
・「教科書がクソ」
うちは久美萌えでおなじみのNEW CROWNでした。三省堂です。
怖いもの知らずで敢えて叩きますが、クソです。
英語未習者を混乱させるのに十分な破壊力を持っています。
記憶を頼りに書くと、最初は「is」という単語の扱いに苦労しましたね。
教科書の後ろに単語の意味が載っていますが、コレが酷かった。
「〜です」とか書いてあった気がします。
この、be動詞is、am、areは「〜です」と平気で教えるのはいかがなものか。
この教え方が、「私はテニスをします。」を「I am play tennis.」
という英訳を大量生産する原動力になっていると思います。
「ですます」を「is am are」と勘違いしていまっている中学生が
全国に何万人いるかと思うと、薄ら寒くなりますね。
あと、自分が混乱し始めたのが一般動詞が出てくるあたりから。
教科書本文が無駄に分かりづらいんですね。
確か健って男の子とムカミって黒んぼの女の子の会話なんですが、
健が唯一知っているスワヒリ語(ムカミの母国語)を披露し、
それにムカミが食いついてくるって話なんですが、
ここで初めて一般動詞の疑問文が出てきたと思います。
「Do you speak Swahiri?」スペルはてきとーですが、こんな内容でした。
その後に出てくる文章がわけわかめでした。
「Do you know many other Swahiri words?」
この文章がオレには全く理解できなかったです。
いきなりmanyやotherといった形容詞を連発で出されても、
手も足も出ないです。どれが動詞なのかの理解にも苦しみます。
仕方なく丸暗記してしまったので今でも覚えている有様ですね。
まあ教科書の本文のクソっぷりは半端じゃないと思います。
重要な文法表現の初出時に、無駄な語句を付け加えているのは
いかがなものかと思いますよ、三省堂さん。
この姿勢は三年間貫かれていて、自分を苦しめてくれましたね。
まあ、教科書ってのは文科省の責任でもあるわけですが。
つまりは以下になりますよね。
・「指導要綱そのものが悪い」
といった具合で、I am〜やthis is〜から始める英語教育そのものが
諸悪の根源なんじゃないかという結論に達するわけです。
じゃあ具体的にどうしたらよいのかを考えたので、
順を追って説明します。

「まずはアルファベットを完璧に叩き込む」

なかなか覚えてくれない可哀相な子にも泣いても許さない心構えで。
ローマ字についてもここで叩き込まないと詰みます。

「辞書の引き方を覚える」

appleあたりからでいいと思います。電子辞書より紙の辞書だ。
せっかくなんでこの「電子辞書より紙の辞書の方が良い理由」
を触れておきたいと思います。
理由としてはおおまかに二つありまして、
一つはスピードです。
第23回天下一武道会で天津飯が悟空に講釈かますほど、
スピードは重要なものです。
習熟してくると電子辞書に打ち込む間には引けるようになりますし。
もう一つは、視界に入る情報量です。
関連用法がズラーっと並んでますので、大量の情報を視界に入れることが出来ます。
目的の語以外の語も目に入りますので、そこで色々な知識も得られます。
というわけで、アルファベットが完璧になったら、次は辞書を引けるようにしましょう。
クラスに1〜2人ほどいると言われる、微細運動障害の生徒にも
指サック使ってでもしっかり辞書を引かせましょう。
次のステップですが、

「発音記号と読み方を教える」

これは皆さん教わったことがあるのでしょうか?
実は自分は無いんですよ。酷い話ですよね。
テストで平気で発音の問題を出すくせに、発音記号を教えないってのはどうかと思います。
英単語には単語ごとに読み方がある、という事実を認識させましょう。
自分で単語を調べて読み方まで分かることができるように、
まずは土台をしっかり作ることが重要なんじゃないでしょうか。
それらが出来るようになったら、どうするか。まずは

「とりあえず挨拶だけ叩き込んでみる」

まあ今の指導要綱だと、一番にきているわけですが。
人間の基本なので挨拶は完璧に言えて書けるようにはしておきましょう。
肝心なのはこの次です。
この後にI am〜やYou areをもってくるのが今の英語教育なんですが、
これはやめましょう。

「S+V(第一文型)を教える」

勿論、S、V、第一文型なんていう文言は混乱を招くだけなので用いません。
英語には動詞は一つ、ってことを後から教えるんじゃなくて、
先に教えたほうが絶対いいと思うんですが。
そのあとにI am 〜みたいなS+V+Cをやればいいのに、と思います。

まあ長々と書きましたが、
ただ自分が中学校のとき英語が苦手だった理由を思い出しつつ、
英語の苦手な塾生をとを重ね合わせて見ていて思ったことを、
だらだらと書いただけなんですけどね。
自分自身は高校三年間で受験英語についてはなんとかマシになりましたが、
高校入学時点での英語偏差値は48でしたし。
ここに書いたようなことがなければ、
もちっとマシな英語力がついていたんじゃないか、と
ちょっと残念な気持ちもありますね。

ちなみに受験英語はこれでいいのかもしれませんが、
それ以外の英語、に関しては知りませんってば。

コメント

黄

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